蓄電池のメリット

蓄電池のメリット

蓄電池のメリット

蓄電池のメリットは、電気料金の安い夜間に充電することで、電気料金を抑えることができるところでしょう。
夜間に充電した電気を日中使用することは、電気使用量のピーク時間帯を分散することにも一役買います。
さらに、停電などのいざという事態に電力を確保できるということも最大のメリットと言えるでしょう。

電気は溜めておく事が難しく、蓄電池以前に家庭などへの普及が始まっている太陽光発電は、日が出ている日中しか使用できず、天気の悪い日や夜間は使えないという点がネックでした。
その点、蓄電池であれば、例えば電気代の安価な夜間に充電してストックしておいた電気を時間に関わらず利用することが可能になります。

家庭での電力確保が求められている現在、住宅メーカー各社では、太陽光発電と蓄電池を組み合わせ、それぞれの利点を合せた家庭用システムの開発を進めています。

電気は今や生活に欠かせないものです。家庭や職場の大部分の機器が電気によって動いています。
急な災害や停電で電気が使えなくなった時、一定時間でも電力を確保できていることは大きな安心材料になりますし、緊急事態に対処できるだけの時間的な余裕も作ってくれます。

福島の原発事故を受けて、現在最も危険視されているのが夏の電力不足です。
原発事故の終息までに長い時間を要する事と、現時点で原発に変わる電力の確保が行えていないことで、この電力不足は長期化すると言われています。

これから先の生活を考えたとき、非常用の電力を各個人がどのように確保するのかがテーマになるでしょう。
蓄電池の導入を検討するご家庭、企業が増えているのは至極自然な流れと言えますし、現状を考えた時、それは決して無駄な買い物とは言えないのではないでしょうか。

企業による蓄電池活用の事例としては、2010年12月1日京都府京田辺市にオープンしたローソン京田辺山手西店における光熱費削減の事例があります。

また、個人の蓄電池活用事例としては、割安な深夜電力を有効活用した光熱費の削減が挙げられます。「深夜電力」契約や「おトクなナイト8・10」契約など複数のプランが電力会社にて用意されていますので、ライフスタイルに合わせて、最適なプランを選択されるとよいと思います。

夜間充電のシステム

例えばオール電化のご家庭なら、エコキュートなど、深夜の割安の電力を利用してお湯を沸かすシステムを利用されているように、夜間に充電を行う事は、電気料金の節約になります。

日中に使用する電気料金に比べ、午後11時から翌朝7時の深夜電力は役3分の1の料金になります。

火力発電などの発電所は、日中と夜間で発電量を調整しているものの、深夜などの電気の使用量が少ない時間帯でも完全に発電をやめるということはできません。
また、こうして発電所で作られた電気はためておく事が困難で、作りすぎた電気はほとんどが使われないまま無駄となっていきます。

夜間の電力を利用することは、無駄になっている電気を利用することになりますし、電気使用量のピークをずらすことができるため、最終的にはエネルギーの使用量削減につながるのです。

蓄電池を利用する場合も、充電を夜間に行う事によって電気料金を節約することができます。では、実際に蓄電池を夜間に充電しておいた場合、どの程度使用することができるのでしょうか。

ご家庭の場合、停電になって何よりも困るのは冷蔵庫の食品ではないかと思います。
何時間も停電が続いた場合、中の食材がダメになってしまいます。

例えばヤマダ電機と株式会社ウエストホールディングスが4月15日から販売を開始した蓄電池「EP-1000」の場合、充電時間3時間で、500L の家庭用冷蔵庫を約5時間冷却することができます。

【ヤマダ電機のプレスリリース】 http://www.yamada-denki.jp/information/pdf/110415.pdf

思ったよりも短い充電時間で、まずまずの電力確保が出来ると感じられた方が多いのではないでしょうか。家庭での電力確保は確実に実用的に、まずます身近になってきているのです。

なお、夜間の電力を割安価格で利用するには、電力会社との契約が必要となります。どの様な契約が必要になるかは、電力会社によって異なってきます。

例えば東京電力の場合、「深夜電力」契約として設定されている料金は電気温水器などの機種によって設定されています。

【深夜電力】 http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/menu/home/home04-j.html

また、上記の深夜電力とは別に「おトクなナイト8・10」というパックも用意されていて、これは電気温水器などの導入に関係なく、夜間の電力消費割合が高くなるほど電気料金が安くなるというシステムです。

【おトクなナイト8・10】http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/menu/home/home03-j.html

こうしたシステムを上手に利用し、夜間の割安な電気料金で賢く電力を確保することで、省エネやエコに繋がるだけでなく、非常時の電源確保という安心までも手に入れることができるのです。

緊急時の電源システムとしての活用

では、実際に緊急事態となったとき、蓄電池があるとどのような事ができるかを考えていきましょう。

例えばご自宅で療養中のご家族がいらっしゃる場合、ご病状によっては電力が必要なポータブルの医療機器を使用しなければならない場合もあるでしょう。

また、緊急時に長時間電源が確保できなければ、電池で動いている携帯電話なども使用できなくなってしまいます。現在、日本の多くの人が連絡手段として使用している携帯電話も電源が無くなってしまえば、使用することすらできません。

情報はパソコンなどのインターネット、テレビ、ラジオから入手していますが、これらもすべて電気で動くものです。

食材を保管している冷蔵庫や日常使用している蛍光灯などの採光機器、冷暖房などの空調設備にエレベーターなどの移動手段。 大事な仕事のデータもパソコンで管理しているでしょうし、工場などの生産の現場でも電気は欠かせません。
電車などの交通機関も電気を使用しているため、先日の大規模停電では、首都圏で交通の大混乱が起きました。

非常用電源によってこれらのすべてを賄う事はできなくとも、緊急の際に必要ないくつかの機器は停電時にも一定時間動かすことが可能になってきます。

特に医療機器や通信機器の電源の確保、夜間の採光の確保など、優先順位をつけて重要なものをピックアップし、必要な電力量を備えた蓄電池を用意しておくことは、非常時に危機を脱出するための時間を作ってくれるでしょう。

店舗における光熱費削減事例の紹介

光熱費の節減に、店舗でも導入が始まっています。
2010年12月1日、京都府京田辺市にオープンしたローソン京田辺山手西店には、三洋電機の開発した「スマートエナジーシステム」が導入され、話題を呼びました。

これは、太陽光発電、リチウムイオン蓄電池システム、業務用省エネ機器・システムからなるコンビニ向けの省エネシステムで、契約電力を減らすことで、コストの削減を実現しています。

三洋電機「スマートエナジーシステム」http://jp.sanyo.com/solution/energy-solution/

ローソン京田辺山手西店では、10キロワットの太陽光発電と、同じく10kwの蓄電池が導入されました。
日の差す日中には、太陽光発電の利点を最大限に生かし、太陽光発電からの電力供給が不足する、朝晩には蓄電池にストックした電力を利用します。
深夜には蓄電池への充電も行われることで、電力の消費量は上がるのですが、これは商用の電力消費時間帯のピークをずらす役割も担います。

そして何といっても、この蓄電池は非常時の電源としても利用可能で有る点が、最大の利点で特徴であると言えるでしょう。

このコンビニに導入された蓄電池システムは、電気の残量が40%を切ると充電を行います。言い換えれば、いつでも最低40%の電気残量がある蓄電池が装備されていることとなり、災害などで急な停電になった時、電気で動くさまざまな機器を停電前と同じく利用できるという事になります。

コンビニは、店内照明やレジ、自動ドア、冷蔵庫など、電気が無くては機能しない機器に囲まれています。自動ドアなどは手動に切り替えても影響はあまりないですが、レジや照明、冷蔵庫などが動かないとなると、業務が成り立ちません。
店内照明がいつもの3割程度しか稼働していないとしても、停電で真っ暗になる事に比べれば、その差は歴然と言えます。

さらに、太陽光発電システムを有することで、停電が数日間続いた場合でも日中の発電が可能となるのです。

非常用電源としての活用、時代の求めるエコ発電、省エネを実現する蓄電池や太陽光発電は、今後ますます注目されていくでしょう。

節電イメージ